「運動が続かない、自分には向いていない……」
そう思っている人にこそ来てほしいと語るのは、四日市のホテルの一室でパーソナルジム「MBL.fitness.三重」を営む黒木拓己さんです。
12年付き合った人との別れをきっかけに太り、通い始めたパーソナルジムで痩せた経験からトレーナーの道に入りました。
トレーナーになるまでの道のりと、続けられない人を続けさせるための仕事についてうかがいました。
| 黒木 拓己(くろき たくみ)/MBL.fitness.三重 代表トレーナー 四日市工業高校を卒業。コンビナートでの勤務を経てパーソナルトレーナーに転身。出張型での指導を経て、現在はプラトンホテル内のジムスペースを拠点に、マンツーマンのパーソナルトレーニング、食事管理サポートを行っています。四日市の好きなスポットは近鉄四日市駅周辺の飲食店。 |
ホテルの一室にある隠れ家的な空間

初めて来られる方には「まずプラトンホテルを目指してきてください!」とお伝えしています。
看板もありませんし、入り口にもMBL.fitness.三重とは書いていません。もともとは、このビルに入っている方の福利厚生として、シャワールームと運動スペースがあるだけの場所でした。
まさかホテルの2階の一室にジムがあるとは、誰も思わないですよね。最初は、みなさん見つけられないんですよ(笑)。ただ、プラトンホテルの中にあるとわかると、なんとなく高級でお洒落なジムみたいなプラスのイメージを持ってもらえることは多いです。
実際はそんな敷居が高い感じではなく、親しみやすいジムですよ。
見つけにくい場所ですけど、それでも長く通ってくれている方はたくさんいます。
赤ちゃんの頃からお母さんと一緒に来てくれている子がいます。最初は寝ているだけだったのが、はいはいをするようになって、今ではもう普通に意思疎通ができる。お菓子を渡すと、前は黙って食べとったのに「こっちのお菓子がいい!」と選ぶようになりました。
パーソナルジムを開業するまでの模索期間

今のジムを始めるまでは、いろんなことを試しては続かないって時期が長かったです。
夢中になれるものが見つからない学生時代
子どもの頃は、本当に当たり障りのない小学生でした。休みの日には、友だちとテレビゲームやカードゲームで遊んでましたね。
転機は中学生のときでした。親が工場勤めで、出勤するときに職場へ連れて行ってもらったことがあるんです。作業をしているのを見ながら「大人になって、自分はずっと同じ作業をするのは無理かも……」と漠然と思いました。
会社員としてではなく、別の道を探そうと思うようになったんです。頭に浮かんだのが、スポーツ選手でした。ただ、野球もサッカーなんかは幼少期からやっているエリートばかりで今から始めても難しいと思いました。
そんな中で目を向けたのが、ゴルフでした。もともと父がゴルフ好きで、自分も興味があったんです。中学2年生のときに親に頼んで習わせてもらい、23号線沿いの打ちっぱなしで先生に見てもらって。ちょうど四日市工業高校にゴルフ部があったので、四工に行ってゴルフ部に入る決めたんです。
ところが、そのゴルフを1年でやめてしまいました。高校に入る前です。部活を目当てに進路まで決めたのに、結局その部には一度も入っていません。夢中になりきれなかったんですよ、単純に。
高校の部活は、結局バドミントンでした。運動部には入っておきたいけど、運動はしたくない。そんな軽い動機です。
「このままでいいのか?」と葛藤する社会人時代
高校卒業後は就職して、コンビナートで働いていました。ただ、交代勤務をしていなかったので給料が安かったんです。そのうち、このまま同じ場所で同じことを続けるのか、と考えるようになりました。
最初はカフェでもやろうかと思って、試しにコーヒーの飲み比べをしました。でも、僕には味の違いが分からなかった。それで諦めています。
学生時代からこのあたりまで、自分が本気で追求できる何かを探し回っていました。迷走ばかりしていた時期だったかもしれませんね。
交際の終わりと、パーソナルトレーナーの始まり
人生に影響を与えた人の第1位は元カノです。この人のおかげで、僕はパーソナルトレーナーで食べていけています。
12年間お付き合いしていました。付き合った記念日にプロポーズしようと決めて、1ヶ月前から準備をしたんです。
指輪を買って、店も予約して、後は想いを伝えるだけ!という状況でしたが……記念日の直前に振られてしまいました。
もともとお酒は好きでしたが、そこから飲み歩く頻度が一気に増えましたね。ひとりの時間が増えて、自由に使える時間も増えたので。
当然、どんどん太っていきます。痩せなきゃといろんなジムに行ってはやめてを繰り返していました。自己流で食事管理もやってみたけど、変わらない。
いよいよまずいな、というときに、知人にパーソナルジムを紹介してもらったんです。
行ってみたら、意外と簡単に痩せました。それで、これを勉強して仕事にするのは面白いな!と思ったんです。
結果に差が出る要素はモチベーション
どのパーソナルジムも、何か特別な凄いトレーニングをするわけではありません。基本的な理論やトレーニングメニューに大きな差はないんです。ベンチプレスやスクワットがあって、種目が少し変わる程度です。
正しい方法と、続けるメンタルがあれば、絶対に体は変わります。
今は情報が簡単に手に入る時代なので、方法はみんなそれなりに知っています。でも、実践し続けるのは難しい。
僕自身がずっと続かない人間だったので、その気持ちはよくわかります。だからこそ、僕の役割のほとんどは、モチベーション管理にあると思っています。
トレーニングをせざるを得ない状況をつくってあげることも大事です。約束をしてしまえば、後はもうやるしかありません。
うちは基本的にマンツーマンですが、ご希望があれば、僕1人がお二人を同時に見る形でもやらせてもらっています。ずっと通ってもらって1年、2年もすればマンネリ化することもありますが、自分以外も一緒にやることで、環境が変わってリフレッシュでき、いい刺激にもなります。
とはいえ、やっぱり一番大事なのは、楽しく続けてもらうということですね。その点に関しては、うちは自信がありますよ。
小さな結果を重ねて、信頼に変わっていく

これまでのトレーナー人生で印象に残っているのは、シングルマザーの方です。娘さんが先に通ってくれていて、その紹介でお母さんも一緒に通うことになりました。
当時は身長150センチ、体重84キロ。生活習慣病の一歩手前という状態で、「私も健康になるために痩せるわ」と、そこから始まりました。
最初の目標は3ヶ月で3キロ。僕は「もっといけますよ!」と伝えましたが、自信はなさそうでした。結果は3ヶ月で7キロ減です。
すると「本当は60キロ台まで行きたい…」と教えてくれました。それも達成すると、「次は50キロ台まで」と、また目標が上がりました。
最終的に58キロ、1年で26キロ減です。健康診断の数値も全部よくなり、膝の痛みもなくなったと喜んでくれました。
別のお客様には、結婚式の二次会に呼んでもらったこともあります。去年の夏から通う方で、15キロほど落ちました。
二次会は会社の方ばかりで、みんな以前の姿を知っています。「めちゃくちゃ綺麗になったね」と言われているのを聞いて、本当によかったなと思いました。トレーナーという立場にも関わらず呼んでもらえたことも、素直に嬉しかったですね。
「ポチッと押すだけ」食事管理システムを作っています

体を作るのは、運動よりも食事だと言われています。割合でいうと「食事が8割、運動が2割」くらいです。ところが、その食事に気をつけるのが一番難しい。
これまでも、アプリへの入力や写真の送信などの方法でハードルを下げてきましたが、続けられる人はほとんどいません。今までやってこなかったことを毎日続けるのは、それだけで面倒なんです。
そこで今、ジムの「公式LINE」に、ボタンを押すだけで記録される仕組みを開発中です。太る原因はだいたい外食と飲み会。回数が見えるようになれば、「もう5回も行っとるな、今日はやめとくか」と自分でブレーキをかけられます。
そこに豆知識や運動を促す説明も混ぜていけば、知識ととも運動の習慣も付いてきます。
ちなみに、近鉄四日市の駅前はおいしい店が多くて、食事が楽しい街です。ただ、食べすぎには注意ですね。(笑)
四日市で1番楽しく続けられるパーソナルジムへ
「肉体改造というより、もう少しだけいい体になりたい、変われたら嬉しいな……」そう考えている人は、たくさんいると思います。
そんな人にとって、ジムも一つの選択肢になるはず。でも、パーソナルジムは上級者向けでハードルが高いと思われがちです。
実際そんなことはありません。運動が苦手と感じている人にこそ、来てほしいですね。
MBL.fitness.三重は「四日市で1番楽しく続けられるパーソナルジム」をモットーにしています。運動の知識や経験がなくても大丈夫。まずは気軽に体験してみてください。
近鉄四日市駅からすぐの、プラトンホテル2階でお待ちしています。ご予約やご相談は「公式LINE」からどうぞ。