求職者支援訓練の受講生だった髙井さんは、気づけば教える側に立っていました。現在は四日市のメディサポジャパンで、公共職業訓練の講師と訓練校の運営を一手に担う存在です。
「退屈が苦手で、手を動かしていたい!」
「できそうなことは、まずやってみる!」
そんな性分で歩んできた道のりと、受講生とおなじ目線に立って再出発を支える、髙井さんの働き方について詳しくうかがいました。
| 髙井千晶さん 株式会社メディサポジャパン所属。四日市を拠点に、公共職業訓練の運営や講師を担い、パソコンや就職に向けたスキルの習得を支援。人材の派遣・職業紹介にも携わっている。 |
講師として、教わることもあります
株式会社メディサポジャパンは、人材の派遣・紹介や職業訓練の運営などをしている会社です。訓練校は四日市と明和にあります。
私は今、弊社の運営全般に携わりながら、公共職業訓練の講師も兼任しています。パソコンスキルや就職マナーなどを学びに来る方たちと3か月間を一緒に過ごす仕事です。
ときには、特定の分野で専門的な知識・経験を持った方が入校されることもあって、生徒さんに教えてもらうような場面もあって。「以前はどういったお仕事をされていたんですか?」と差し支えない範囲でお伺いし、「それはすごいですね、ちょっとメモします!」なんて言いながらお話を聞いています。
謙虚な心は、いつも持っていないといけないと思っています。上から教えるというよりは、皆さんにも教えてもらいながら一緒に3か月やっていきましょうという感覚ですね。
学生時代は控えめなポジションでした

今でこそ人と話す仕事をしていますが、私はもともと社交的なタイプではないんです。学生時代の通信簿には「もっと友達を作りましょう」と書かれていたくらいで、今でもあまり変わっていません。
ただ、いざ誰かと話し始めると、それはそれで楽しくなってくるんですよね。
学生時代は、中学・高校と吹奏楽部でした。選んだ理由は消去法みたいなもので、がっつりした文化部でも運動部でもない、吹奏楽部という中間のちょうどよさが自分に合っていたんだと思います。担当は一番大きいサックスのような低い音の楽器。あまり目立ちたくなかったので、主旋律は避けて大きい楽器に行きがちでした。
それと、学生時代からの趣味で夢中になっていたのはパソコンですね。私が小中学生の頃は、ちょうどインターネットが普及し始めた時期でした。
この小さな箱から広い世界に繋がっていることにワクワクしたんです。 カシャカシャと勢いよくタイピングするのが気持ちよくて、「パソコンができる人=かっこいい」とずっと思っていました。
できそうだと思ったら挑戦してみる

社会に出てから、しばらくは事務の仕事をしていました。最初はゆっくり働きたいと思って、短い時間のパートから始めたんです。
担当していたのは、売上のデータをもとに、例えば火曜日には何が売れるかといったことを分析する業務でした。ところが、社内事情でその分析の依頼がだんだん減っていって、あるとき本当にやることがなくなってしまったんです。
私は手を動かしていないと落ち着かない性分でして……「何かやることはないですか?」と社内で聞いて回りました。自分にもできそうなことをみつけて、とりあえず挑戦してみたくなるんです。 気づけば短時間だったパートはフルタイムになり、事務所のいろいろな仕事を引き受けているうちに、事務所リーダーを任されるようになっていました。
お給料をいただいている時間に動いていないと、どこか罪悪感があるというか。責任感が強いのかもしれません。
受講生の立場から、教える側へ

今の仕事も、自分から志して就いたわけではありません。私はもともとこの訓練校の受講生として通っていたんです。WordやExcel、PowerPointなどを学ぶコースでした。
訓練校でのキャリア相談の際に「うちで働いてみない?」と声をかけていただいたのが、メディサポジャパンに就職したきっかけです。
いざ入社してみたら、最初はやることがなくて、ひとりでマニュアルをずっと読んでいる日が1週間ほど続きました。さすがに辛くなってきて「何かさせてください!」と自分から言いました。とりあえず掃除でも何でも、とにかく手を動かしていたかったんです。
パソコン好きということは、この仕事に就いた決定的な理由ではありませんが、こうしてパソコンを扱う仕事をしていると、あのころ夢中になっていた時間が今に生きているなぁと感じます。
生徒さんに向き合ううえで大事にしているのは、最後までしっかりと見届けることです。パソコンやビジネスマナーを教えるだけでなく、その先の再出発に寄り添う。 一人ひとり顔を見て「あなたならきっと大丈夫!」という信頼を持って、3か月を共に過ごしています。
片道1時間、津まで通った1年間

一時期、津の教室で講師をしていたこともあります。教室を閉じることが決まったタイミングで、講師の手が足りなくなり、私が行くことになったんです。
四日市からの通勤は道が空いていれば40分ほどですが、朝夕は道が混むので、通勤に1時間以上かかることもありました。正直、超しんどかったです。
環境が変わっても、焦りのようなものはありませんでしたね。「目の前の仕事にしっかり向き合おう!」「やれる人がいないなら私がやる!」という感じでした。
その後、教室が閉じるのに合わせて1年ほどで慣れ親しんだ四日市に戻ってきました。
一人で抱えず、みんなで支え合っていきたい

今は、講師としての実務をこなしながら、メディサポジャパン全体の運営をまとめているという毎日です。
おかげさまで最近はとても忙しくなってきました。それでもなんとか業務が回っているのは、周りのスタッフのみんなが助けてくれるからです。
この仕事に就いて5年目、社歴はまだ長くありません。だからこそ、皆さんと同じ目線で協力してやっていければいいと思っています。
人にお願いするときは「これはあなたの仕事です」とはっきり役割をお渡しすると、皆さんとても早く動いてくださいます。やりたいこと、やりたくないことを一人ひとりに聞きながら、とにかくよく話すことを心がけています。
私はやっぱり四日市が大好き!

四日市は、私の地元です。
津で働いていたとき、四日市とはずいぶん雰囲気が違うなぁと感じました。もちろん津も素敵な町ですが、ずっと住んできた四日市は、場所も人も好きだなとあらためて思ったんです。明確な理由はうまく言えないのですが、ここにいると安心するんです。
住みやすさもありますし、どこか遠方へお出かけするときにも不便はありません。
仕事の面でも、四日市は受講生が集まりやすい環境だと感じます。当校はJR四日市駅の近くで、少し歩きますが近鉄四日市駅からも徒歩圏内と、アクセス良好です。
私自身、もとはこの教室に通う受講生の一人でした。だからこそ「もう一度働きたい」「何かを身につけたい」と思っている方の気持ちはわかるつもりです。
パソコンが得意でなくても、気負わなくて大丈夫。この地域で、皆さんの新しい一歩を一緒に歩いていけたら嬉しいです。

髙井さん、ありがとうございました!
メディサポジャパンの詳細は、下記の公式サイトでチェックできますよ!