2026年10月1日、三重県桑名市に「ナーシングホームしらゆりケア桑名和泉」が開所します。
施設長を務める中村昇二さんは、アパレル業界と自動販売機の飲料補充の仕事を経て、友人の誘いをきっかけに介護の世界へ入りました。それから約15年、介護老人保健施設や特別養護老人ホームの現場で経験を積んできました。
人手が足りず、休みも取りにくい現場を見てきた中村さんが、施設長として大切にしたいと考えているのは、スタッフが無理なく働ける環境です。
これまでの歩みと、新しい施設で目指す暮らしについて、お話を伺いました。
| 中村昇二/ナーシングホームしらゆりケア桑名和泉 施設長 アパレル業界、自動販売機の飲料補充の仕事を経て介護の世界へ。介護福祉士。介護老人保健施設、特別養護老人ホームを経て株式会社しらゆりケアに入職。ナーシングホームしらゆりケア桑名能部での勤務を経て、桑名和泉の施設長を務める。 |
別業界から、介護の世界に入りました

もともとはアパレルで働いていました。
結婚を機に、給与面で条件のよかった自動販売機の飲料補充の仕事に移ったんです。ところが、その仕事で腰を痛めてヘルニアになってしまいました。
ちょうどそのころ、看護師をしている友人から「勤め先の施設で働かないか」と声をかけてもらったんです。
介護も腰を痛めると聞いてはいましたが「今よりはマシだろう……」と考えて、介護の世界に飛び込みました。
最初は、あくまでも当面の給料をいただくための手段として働いているという感覚でした。転機になったのは、現場経験3年で取得できる介護福祉士の資格です。
国家資格を取れたことで「これでやっていけそうだ」と思えるようになり、少しずつ介護の道に気持ちが向いていきましたね。
以前の職場で覚えた、違和感

しらゆりケアに来る前に勤めていた介護施設では、いつも時間に追われながら働いていました。
特に特別養護老人ホームは人手が足りず、休みも取りにくい環境でした。夜勤明けに、そのまま次の勤務に入ることも当たり前……
体をすり減らしながら介助にあたるのですから、ストレスが溜まらないわけがありません。
「こんなに忙しくて、休憩も取れないのに、施設長はなぜ現場のことを気にかけてくれないのだろうか?」という疑問も感じていました。
まさか自分が?驚きから始まった施設長

しらゆりケアの桑名能部で、初めてナーシングホームの仕事を経験しました。これまでよりも利用者さん一人に決まった時間を使える環境なので、一人ひとりに向き合いやすいと感じました。
休みもしっかり取れますし、会社としてきちんと人を配置していることに驚きました。
仕事にも慣れてきて、入職して1年程たった時期に「和泉の新施設で施設長をやってみないか?」と声をかけられました。
ありがたい話でしたが、正直なところ不安のほうが大きく、返事を何度か保留していたんです。
最終的には了承しましたが、今も心配はありますよ。それでも、助けてくれる仲間はたくさんいますから。皆で、少しずつ成長していけたらと思っています。
スタッフが辞めない施設にしていきたい

施設長として、スタッフが辞めていく施設にはしたくありません。そのためにも、みんなが気持ちよく働ける職場にしていきたいです。
人手が減れば、一人あたりの仕事量が増えます。仕事が増えればストレスが溜まり、ケアもおろそかになってしまう。そうした悪循環につながっていきますからね。

労働環境が整備されていて、スタッフが大事にされていれば、利用者さんにもやさしくできます。
徹底したいのは、自分から「おはよう」「お疲れ様」と挨拶すること。当たり前の一言ですが、自分から挨拶する上長は意外と少ないんですよ。
コミュニケーションの第一歩として、施設長から現場のスタッフに声をかけることが大事だと思っています。日ごろから相手を認めて接していれば、向こうからも相談しやすくなるはずです。
あとは、スタッフ自身が怪我をしないことも大切ですね。
僕は、介護が上手な人とは「怪我をしない人」だと思っています。ベッドを高く上げてから移乗する、重心を意識する。そうした体の使い方が分かっている人は、自分にも利用者さんにも怪我をさせにくいんです。
リハビリ特化型の介護施設です

桑名和泉は、住宅型の老人ホームという形をとっています。
入居される方には1室を借りていただき、僕たちは建物内のステーションから各部屋を訪問します。
居室2床分の機能訓練室を完備していることも、この施設の特徴です。

町のお医者さんが月2回往診に来てくれるうえ、看護師が24時間常駐しています。
急変時には、夜中でもすぐに往診医へ連絡できる体制です。難病の方もケアできる体制を整えています。

部屋はすべて個室です。
普通に生活できるよう介助させていただく。その中には、プライバシーを守ることも含まれます。

とはいえ、部屋に閉じこもりきりになるわけではありません。動ける方には食堂での食事をおすすめしていますし、季節ごとのイベントも一緒に行いますよ。
ナーシングホームしらゆりケア桑名和泉をよろしくお願いします

介護施設は、関心があっても気軽には行きにくい場所かもしれませんが、気軽に見学に来ていただけると嬉しいです。
「まだ介護の必要はないけど、将来どのくらい費用がかかるのか今のうちに知っておきたい!」という方も、大歓迎です。
桑名の施設といえば、しらゆりケア!と言ってもらえる施設を目指していきます。