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2026.09.19

【居場所計画】居場所がないと感じている、子どもたちの居場所です

日置史華/居場所計画

三重県四日市市で、不登校の子どもたちのための居場所づくりを続けている「居場所計画」。不登校を経験したメンバーたちが中心となって運営しており、代表の日置史華さんもそのひとりです。

月に1回、四日市市こども子育て交流プラザなどで、学校に行けない子どもたちや保護者と向き合っています。学校に戻ることをゴールとせず「ちょっと出かけてみようかな」と思えるような小さな一歩を応援しています。

日置さんに、居場所計画を立ち上げた経緯と活動内容について、お話を伺いました。

日置史華/居場所計画
定時制高校在学中の2017年に、不登校の経験があるメンバーを中心に「居場所計画」を立ち上げる。四日市市こども子育て交流プラザなどで、月1回の居場所づくりを続けている。

周りには小さなことでも、自分には大きなこと

小学4年生の頃から、学校に行ったり行かなかったりを繰り返していました。明確な理由があったわけではなく、自分でもなぜそうなってしまうのか、よく分かっていなかったんです。

中学校に上がってすぐの体力テストで、反復横跳びをすることになりました。みんなが当たり前のようにやっている中、自分だけできない。今振り返れば「そんなことで」と思われるようなことでも、当時は周りとの違いを強く感じてしまい、それが苦しかったんだと思います。

そうした日々の悩みを親には相談しづらいと感じることもありました。常に同じ屋根の下で生活を共にしている家族だからこそ、距離が近すぎて、本当の気持ちを話しにくかったんです。「これを言ったらどう思われるだろう?もしかしたら怒られるかも」という心配も大きかったですね。

自分たちで居場所をつくってみようと思った

四日市市こども子育て交流プラザ

学生の頃の四日市には、フリースクールのような場所がほとんどありませんでした。相談できる場所はあっても、実際に行って過ごせる場所は少なく「自分の居場所がない」という感覚は切実なものでした。

そんなときSNSで、高校生が自分たちの不登校経験を活かして居場所をつくっているという記事を見かけました。「私もこれをやってみたい!」と思ってシェアしたところ、高校の同期だった、まいまいが「いいね!」と乗ってくれたんです。

ふみさん と まいまいさん

そうして、2人で「居場所計画」を立ち上げました。

専門家じゃなくて、経験者として隣にいる

居場所計画のスタッフ
居場所計画のメンバー

私たちは、親でも先生でもありません。同じ経験を持つひとりという立ち位置で、気を遣いすぎなくてもいい距離感の大人として、一緒に過ごすことを心がけています。

もう一つ、大事にしているのが「無理強いをしない」ということです。これはスタッフ全員の共通認識です。本人が「学校に行きたい」と言えば、どうしたらいいかを一緒に考えます。でも、最後にどうするか決めるのは本人です。

「行きたいけど行けない」のか「行きたくない」のか、本人の中でもいろいろな気持ちが入り混じっていることがありますよね。

何度も接してみないと分からないことも多いですし、すべてを解決できるわけではありません。それでも、自分たちも同じような経験をしてきたからこそ、感じ取れる部分はあると思っています。

活動は月に1回で、半日ほどです。決まったプログラムがあるわけではなく、来てくれた子とボードゲームをしたり、卓球をしたり。そのときにやりたいことをしながら、一緒に時間を過ごしています。

あの頃、私がほしかった居場所であり続けたい

私たちが不登校だったのは10〜20年近く前のことです。当時よりも、フリースクールは増えて、子どもたちを取り巻く環境は変わってきました。

それでも、実際に子どもたちと接しているとしんどさそのものはあまり変わっていないんじゃないかと感じます。

自分たちが苦しかった頃の気持ちを覚えているからこそ、寄り添えることもたくさんあります。

これからも子どもたちが気軽に通える居場所として、活動を続けていきたいです。

参考:居場所計画 公式サイト

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