三重県四日市市にある印章・印刷店「太古堂(たいこどう)」は、1939年創業の老舗。
地域に根ざした丁寧な接客と、三代にわたる職人の技で、企業や団体、そして個人のお客様から長年信頼を集めています。
店内には、四日市市のキャラクター「こにゅうどうくん」や「よつかいち子ちゃん」のグッズもずらり。印鑑屋としての風景とローカルカルチャーが同じ空間に息づいています。

四日市在住の筆者が、店主・小林さんに直接取材してお届けします!
本記事でわかること
- 太古堂の特徴と人気の理由
- こにゅうどうくん・よつかいち子グッズの魅力
- 購入・アクセス方法の詳細
- 三代にわたる歴史とこだわり
- 地元との深いつながり
本記事を読めば、太古堂の歴史と今がわかり、訪問やお買い物の参考になります。地元の方も観光で訪れる方も、ぜひ最後までご覧ください。
太古堂の印鑑・はんこが選ばれる3つの理由

太古堂は、三重県四日市市で長年にわたり地域に根ざしてきた印鑑店です。
お客さんに寄り添いながら、用途・予算・好みに合わせて最適な提案を行い、職人の手仕上げによる1本を提供しています。
特に注目したい特徴は、次の3点です。
- 全国有数の在庫4万5千本
- 職人の手仕上げで安心の品質
- 顧客に合わせた最適な提案

初めて印鑑を購入する方でも、自分にぴったりの1本を迷わず選べますよ!
1.全国有数の在庫4万5千本

太古堂の店内には、約4万5千本の印鑑が常時取り揃えられています。
旧字・異体字・珍しい名字、さらには外国人名にも柔軟に対応。実際に手に取って、色味や質感を確かめながら選べるため、「届いてみたらイメージと違った…」という失敗も防げます。

実印・銀行印・認印はもちろん、住所印や社判などのビジネス用途まで幅広く相談できるので、一度の来店で複数の用事をまとめて済ませられます。
2.職人の手仕上げによる安心の品質

太古堂の印鑑製作は、まず機械で大まかに彫刻し、仕上げの工程で印面を手作業で調整します。
この細やかな手仕上げにより、にじみやかすれが少なく、毎回くっきりとした印影を実現。日常的に使いやすく、長く使っても文字がつぶれにくい高品質な印鑑に仕上がります。
希望があれば、すべてを手作業で彫る「完全手彫り」の対応も可能です。
3.顧客に合わせた最適な提案
印鑑は一度購入すれば長く使うもの。だからこそ、「どれを選べばいいのかわからない……」と悩む方も多いものです。
太古堂では、使用目的や頻度、予算に応じて最適な印材や書体を提案してもらえます。
印鑑ケースや朱肉との相性、保管方法までトータルでサポートしてくれるため、初めての方でも安心です。
太古堂はさまざまな印刷にも対応

太古堂では、印鑑だけでなく名刺・表札・プレート・刻印など幅広い印刷物にも対応しています。
「こんなものを作りたい!」というイメージを持って来店すれば、プロのアドバイスにより形になっていきます。
印刷関係の対応例は、以下のとおりです。
名刺 | 紙質やサイズ、片面・両面印刷の有無などを、用途に応じて提案 |
表札・プレート | 設置場所の環境を考慮し、金属・アクリル・木材などから素材を選定 |
レーザー刻印・焼印 | 名入れ・ロゴ・連番など多様なニーズに対応 |

データ入稿から、簡易デザインの作成・校正まで丁寧にサポートしてもらえるので安心です!
印鑑の書体や色味と統一感を持たせたレイアウト調整も可能で、個人・法人を問わず、見た目のブランディングを一括で整えられるのが太古堂の強みです。
太古堂はこにゅうどうくんグッズの聖地としても有名

四日市市の公式マスコット「こにゅうどうくん」のファングッズを探すなら、太古堂は外せません。
印鑑店ならではの技術を活かしたオリジナルアイテムを多数そろえ、日本で一番こにゅうどうくんグッズが充実している店です。
詳細を解説していきます。
1.こにゅうどうくんグッズを販売するようになった経緯
はじまりは、店主・小林克司さんの気付きでした。
「地元の公式キャラクターなのに、店頭で買えるグッズがないなんて寂しい……」その想いから四日市市に相談し、許諾を経て2013年にグッズ展開をスタート。
最初に開発したのは、印章店の強みを活かしたスタンプでした。
その後ラインナップを徐々に拡大し、店内にグッズ専用コーナーを設置。SNSでの話題も追い風となり、いまでは全国からファンが足を運ぶほどの有名店になりました。

外国人のお客さんも、こにゅうどうくんグッズを買いに来るそうですよ!
2.こにゅうどうくんグッズの人気アイテム

こにゅうどうくんグッズのなかでも、日常使いしやすい定番アイテムは特に人気です。
代表的な商品は、以下の3つです。
人気アイテム | 価格(税込) |
---|---|
ボールペン | 319円 |
ステッカー | 407円 |
羊毛フェルトバッジ | 1,540円 |
他にも、印章店ならではの“推し活グッズが豊富に揃っています。
オリジナルスタンプや焼印マグネット、名入れ可能なお名前スタンプ・お名前シールなど、実用性と遊び心を兼ね備えた商品が充実しています。
詳しいラインナップは「こにゅうどうくんグッズ完全ガイド!本場・四日市の限定アイテム&地元の定番観光も紹介」の記事でご確認ください。

3.年に一度の「こにゅうどうくんセール」も開催

太古堂では毎年8月に「こにゅうどうくん」の誕生日にあわせて特別セールが開催されます。
期間中は、人気のアクリルスタンドや文房具、缶バッジなど多くの商品が割引価格で購入可能。ファンにとっては見逃せないイベントです。

開催情報は、公式サイトや各種SNSで発信されるため、事前にフォローして見逃さいないようにしておきましょう。
太古堂はよつかいち子ちゃんグッズも展開

太古堂では、四日市発の“非公認”ご当地キャラクター「よつかいち子ちゃん」のグッズも取り扱っています。
よつかいち子ちゃんは、四日市をこよなく愛するキャラクターとしてSNSで注目され、街歩きの楽しさやローカル情報を等身大の視点で発信中。

地元のコアなファンに支持されている存在です!
太古堂では、そんな彼女の魅力を活かした小物系のグッズを中心に展開。普段使いしやすいデザインと実用性が特徴で、お土産や推し活アイテムとしても人気があります。
こにゅうどうくんグッズと並ぶ専用スペースも設けられているため、店内で見比べながら楽しむのもおすすめです。
参考:太古堂の商品を購入する方法

太古堂の商品は、以下の3つの方法で購入できます。
購入方法 | 印鑑・印刷 | こにゅうどうくんグッズ | よつかいち子ちゃんグッズ |
---|---|---|---|
1.太古堂の実店舗 | 対応 | 購入可 | 購入可 |
2.公式オンラインショップ | 非対応 | 購入可 | 購入可 |
3.じばさん三重 | 非対応 | 購入可 | 購入不可 |
それぞれの特徴を確認して、自分に合った購入方法を選びましょう。
1.太古堂の「実店舗」で購入

印鑑や印刷の購入・制作依頼は店頭で行います。 実物の色味や手触り、重さを確かめながら選べ、その場で相談できるので不安もありません。
JR四日市駅から徒歩で約5分、店舗隣に駐車場は1台。急ぎの納期は、状況により相談できます。

もちろん「こにゅうどうくん」や「よつかいち子ちゃん」のグッズも実物をチェックできますよ!
太古堂の店舗情報
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | 三重県四日市市新々町1-5 |
電話 | 059-351-5123 |
営業時間 | ・月〜金 8:00〜18:00 ・土 8:00〜17:00 |
定休日 | 日曜、祝日、第2土曜 |
駐車場 | あり ※店舗隣に1台 |
公式サイト | https://www.ekiten.jp/shop_2044144/ |
2.太古堂の「公式オンラインショップ」を利用

太古堂は、BASEにて公式オンラインショップを運営しています。
こにゅうどうくんグッズとよつかいち子ちゃんグッズがラインナップされており、自宅から手軽に購入可能です。
一方で、印鑑や印刷の注文には対応していません。彫り方や仕上がりの確認が必要なため、店舗にて相談しましょう。
参考:3.近鉄四日市駅周辺なら「じばさん三重」

近鉄四日市駅の周辺で、こにゅうどうくんグッズを購入したい場合は「じばさん三重」が便利です。
じばさん三重では、太古堂のこにゅうどうくんグッズの一部を取り扱っています。三重県北勢地域の特産品や地場産業製品が揃う観光スポットでもあるため、お土産探しにもぴったりです。

なお、じばさん三重の施設情報は、以下の関連記事で詳しく紹介しています。

太古堂へのアクセスはJR四日市駅から徒歩5分

太古堂は、JR四日市駅から徒歩約5分とアクセス良好な立地にあります。
電車・バス・車など、さまざまな移動手段に対応しており、旅行や出張のついでにも立ち寄りやすいのが魅力です。
移動手段 | 詳細 |
---|---|
電車 | ・JR四日市駅から徒歩で約5分 ・近鉄四日市駅から徒歩で約15分 |
バス | ・三重交通「本町」バス停下車、徒歩で約2分 |
車 | ・店舗隣に1台分の駐車スペースあり ・満車時は近隣のコインパーキングを利用 |
レンタサイクル | ・JR四日市駅・近鉄四日市駅で貸出 ・電動アシスト付き自転車も有 |
レンタサイクルを利用すれば、周辺の観光スポットも快適に遊びに行けますよ。
参考:
店頭には、「こにゅうどうくん」や「はんこ」ののぼりが立っており、初めての方でもわかりやすい目印となっています。
三代にわたり受け継がれる太古堂の歩み

太古堂は昭和初期に創業して以来、地域に根ざした印章づくりと、まごころを込めた対応を大切にしてきました。
ここからは、以下の2つの切り口から、太古堂のこれまでの歩みをご紹介します。
- 創業から受け継がれる職人の想い
- 地域に根ざした信頼と新たな挑戦
それぞれのエピソードを通じて、太古堂がなぜ地元に支持されているのかを深掘りしていきましょう。
創業と理念の継承
太古堂のはじまりは1939年。初代・小林宗市氏が沖の島町で創業し戦後の都市整備を経て、1950年に現在の新々町に移転しました。
以降、二代目・幹太郎氏が組織運営を強化し、丁寧な接客と確かな技術で地元の信頼を築きます。
三代目の克司氏は、京都の老舗で約5年間修業を積んだのち、2000年に入社。2016年からは代表として店を牽引しています。
事前相談から納品後の微調整まで丁寧に、一人ひとりの思いに寄り添う接客は今も健在です。
太古堂の沿革
1939年 | 初代 小林宗市氏が沖の島町にて創業 |
1950年 | 現在地(新々町)へ移転 |
1990年 | 有限会社へ組織変更、二代目 小林幹太郎氏が代表就任 |
2000年 | 小林克司氏が入社 |
2013年 | 四日市市キャラクター「こにゅうどうくん」グッズの販売開始 |
2016年 | 三代目 小林克司氏が代表取締役に就任 |
三世代にわたる顧客とのつながり


太古堂は、人生の節目に寄り添う店として、地域の方々に親しまれてきました!
成人・就職・結婚など、大切なタイミングで訪れる方が多く、親から子、そして孫世代へと三世代にわたって通うご家庭もあります。
たとえば……
「祖父の実印に近い書体で作りたい」
「夫婦でサイズをそろえたい」
こういった要望にも、丁寧に対応。
修理や用途変更の相談にも応じており、作って終わりではない関係が築かれています。
太古堂の最新情報は公式SNSでチェック!

新作グッズの入荷や限定商品の案内、イベント出店など、太古堂の最新情報はSNSが最速・確実です。
普段お使いのSNSでフォローしておけば、気になる商品の買い逃しも防げます。通知設定もおすすめです。
発信内容はそれぞれ異なるため、ぜひご自身の使いやすいプラットフォームでチェックしてみてください。
太古堂は四日市の「伝統」と「今」をつなぐ場所

太古堂は、企業や学校、地域団体の社判や住所印などを長年にわたり手がけ、日々の仕事や暮らしを支えてきました。

四日市祭りやエキサイトバザールといった行事にも積極的に関わり、地域とのつながりを大切にする姿勢は今も変わりません!
現在は三代目・小林克司さんが店を守り、伝統の技を受け継ぎながらも、地元に寄り添う印鑑屋さんとしての役割を果たしています。
印材の手触りや色味をじっくり確かめたり、限定グッズを手に取ったり、お店を訪れることで四日市という街の「昔」と「今」が同時に感じられる。そんな魅力が、太古堂には詰まっています。
まずは、気軽に立ち寄ってみてください。