四日市港ポートビルは三重県で最も高いビルで、四日市の街を一望できる観光名所です。
ガラス越しに広がる景色は、初心者でもキレイに撮影できるフォトスポットとしても知られています。
本記事では、そんなポートビルの魅力や施設情報、周辺グルメをわかりやすくまとめました。
初めて訪れる方も迷わず満喫できるようガイドしますので、ぜひ最後までご覧ください。
四日市港ポートビルとは?概要をサクッと説明

四日市港ポートビルは、三重県最高層の展望施設として四日市の絶景を鑑賞できるポートビルです。
1999年の四日市港開港100周年を祝って建設された高さ100メートルのこの施設は、街のランドマークとして地元に根付いています。
展望室「うみてらす14」からは、臨海工業地帯の壮大な景観や鈴鹿山脈のパノラマが広がり、晴れた日には神島や中部国際空港セントレアまで見渡せます。
住所 | 三重県四日市市霞二丁目1-1 |
アクセス | 【電車】 JR関西本線「富田浜駅」より徒歩約15分 【バス】 近鉄富田駅西口から送迎バスあり ※平日のみ1日4~5便運行 【車】 東名阪自動車道「四日市東IC」より富田山城線を東へ約7km 伊勢湾岸自動車道「みえ川越IC」より国道23号線を南へ約6km |
駐車場 | ポートビル正面76台(無料) |
四日市観光ならポートビルの「うみてらす14」がおすすめ

観光でポートビルに訪れるなら、やはり最上階の「うみてらす14」がおすすめ!観光客が楽しめる空間が盛りだくさんです。
開館時間 | 午前10時~午後5時 土日祝日は午後9時まで ※入場は閉館30分前まで |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は開館) 12月29日~1月3日 |
入場料 | 一般(高校生以上)310円 中学生以下 無料 団体(20名様以上)一般(高校生以上)240円 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちのご本人と介護者は入場料免除。 |
ここからは、うみてらす14の各エリアについて解説していきます。
展望ロビー

展望ロビーは、東西南北すべての方角から四日市の絶景を楽しめます。
工場夜景の鑑賞にも最適で、2015年には「日本夜景遺産(施設型夜景遺産)」に認定されています。
窓に映り込みがなく鮮明な写真が撮影できるため、プロカメラマンも頻繁に訪れる撮影スポットです。手すりより低い位置であれば、三脚の使用も許可されています。
なお、平日の開館時間は17時までのため、夜景を観る場合は午後21:00まで開館している土日に訪れるようにしましょう。
受付では、吸盤付き暗幕も5枚まで無料で貸出しされています。プロではなくても美しい写真が撮りやすくなるので、おすすめです。
港のあゆみコーナー
「港のあゆみコーナー」では四日市港の歴史的発展を時系列で学べます。
明治32年の開港から現在までの変遷を、写真や資料を通してわかりやすく展示しています。
特に昭和30年代から始まった石油化学コンビナート建設による経済発展と、それに伴う港湾設備の大規模拡張の様子は必見です。
港のやくわりコーナー
「港のやくわりコーナー」では四日市港が地域経済と市民生活に果たす多様な機能を紹介しています。
さらに、潮風公園や緑地整備による親水空間の創出など、市民の憩いの場としての役割も展示で解説されています。
港で働くコーナー
「港ではたらくコーナー」では輸入貨物の流れと港湾作業の全容が見学可能です。
展示では実際の港湾労働者へのインタビュー映像や作業シミュレーションを通して、普段は見ることのできない港の裏側と、私たちの生活を支える物流の仕組みを学べます。
港にしたしむコーナー
「港にしたしむコーナー」では四日市港の市民向け親水空間の取り組みを紹介しています。
産業と市民生活が調和した「市民に開かれた港づくり」の取り組みが一目でわかる展示です。
ナビゲーションシアター
「ナビゲーションシアター」は、四日市港の全体像を映像や大型模型から立体的に学べるコーナーです。
展望展示室の中央に位置し、大型スクリーンと精密な港湾模型を使って港の歴史と機能を解説しています。
明治時代の開港から現代までの発展過程と、物流・産業・交流の拠点としての多様な役割が紹介されています。
上映時間は以下のとおりで、各15分間です。
平日の上映時間 | 土日の上映時間 |
---|---|
11:00 | 11:00 |
13:00 | 13:00 |
15:00 | 15:00 |
– | 17:00 |
– | 19:00 |
併設の「あなたも船長」コーナーでは、実際の操船席を模した装置で船の操縦体験も可能。無料で楽しめる体験型学習施設として、大人から子どもまで楽しめる人気スポットです。
ポートビル内で休憩するなら「CAFEPORT12」が便利

「CAFEPORT12」は、ポートビル12階に位置する明るく開放的なカフェテラスです。
港と市街地を一望できる窓際の席で、ゆったりとした時間を過ごせます。
ビル内で働く方だけでなく一般の方も利用可能で、リーズナブルな価格設定も魅力的です。
【CAFEPORT12のドリンクメニュー例】
- 焙煎コーヒー(税込み:250円)
- カフェラテ(税込み:250円)
- ドリップコーヒー(税込み:200円)
- ダージリンティー(税込み:150円)
ドリンク類が充実しており、季節の焼菓子も提供されています。
打ち合わせやランチタイムの休憩にも最適な空間で、無料オープンスペースや応接室も併設されているため、ビジネスシーンでの活用も可能です。
営業時間 | 10:00~16:45 |
休業日 | 土曜日・日曜日・祝日 |
住所 | 三重県四日市市霞二丁目1-1 四日市港ポートビル12階 |
アクセス | JR関西本線「富田浜」下車徒歩15分 |
公式サイト | https://y-kouwanfukuri.com/cafe/ |
四日市港ポートビル内のフロア一覧

四日市港ポートビルは、全部で14階あります。
各階は、以下の構成になっています。
階数 | フロア |
---|---|
B1階 | エントランスホール・ATM・自販機コーナー |
1階 | エントランスホール・展示コーナー |
2階 | 貸会議室 |
3~7階 | 港湾関係事務室 |
8階 | 経営企画部 建設課、防災営繕課 |
9階 | 経営企画部 総務課、企画課、出納室 |
10階 | 経営企画部 振興課、港営課 |
11階 | 議場、議会事務局、監査委員事務局 |
12階 | カフェポート12 、船舶情報管理室 |
14階 | 展望展示室「うみてらす14」 |
以下で、それぞれのフロアを簡単に紹介していきます。
B1階
ポートビルの地下1階はビジネスと休憩に便利な機能が集まったフロアです。
エントランスホールを中心に、現金が必要な時にすぐ利用できるATMコーナーが設置されています。
また、飲み物やスナックが購入できる自動販売機コーナーも完備されており、展望台やナビゲーションシアター見学前の休憩や、ビジネス来館者のちょっとした待ち時間にも便利です。
1階
ポートビルの1階は貿易情報が充実した展示スペースです。
エントランスホールを入ると、四日市港で実際に輸出入されている商品の展示や貿易に関する情報コーナーがあります。
パソコンでの情報検索やビデオ映像も用意され、姉妹都市であるシドニー湾を紹介する特別展示も見どころです。
施設の利便性を高める広い駐車場も完備されており、一般車76台、大型バス5台、車椅子利用車3台まで収容可能です。
2階
ポートビル2階は多目的に利用できる会議施設が整備されています。
大小様々な規模の会議室があり、大会議室は最大224名収容可能で大規模なセミナーや講演会に適しています。
特別会議室は22名、小会議室は8名と、用途に合わせて選択可能です。
企業の研修会やビジネスミーティング、各種団体の会合など幅広い目的で利用でき、利用時間は午前9時から午後9時までとなっています。
3~7階
3階~7階は、港湾関係の事務室です。
8~10階
8階~10階は、四日市港管理組合の各課の管理室です。
11階
ポートビル11階は港湾行政の中枢機能を担う重要なフロアです。
このフロアには議会運営を支える議会事務局と、港湾行政の適正な執行をチェックする監査委員事務局も設置されています。
12階
ポートビルの12階は、港湾施設の運営と飲食サービスを兼ね備えた複合的な空間です。
カフェスペース「CAFEPORT12」では、窓から広がる港の景色を眺めながらランチやコーヒーを楽しめ、ビジネスの打ち合わせにも活用されています。
また、無料で利用できるオープンスペースや応接室も併設されており、来訪者の多様なニーズに対応しています。
同じフロアには24時間体制で運用される船舶情報管理室があり、「よっかいちポートラジオ」「みかわわんポートラジオ」「いらこパイロット」の3つの国際VHF無線局を統合して運営しています。
14階
ポートビル最上階の「うみてらす14」は三重県を一望できる絶景スポットです。
高さ100mの視界からは、昼間は鈴鹿山脈から愛知県のセントレア空港まで広大なパノラマが広がり、夜には全国的に有名な四日市コンビナートの工場夜景を堪能できます。
無料の双眼鏡で、遠くの景色をしっかりと観察できるのも嬉しいポイントです。
展示コーナーでは大型映像を使った「ナビゲーションシアター」で港の歴史や役割を学べるほか、「あなたも船長」コーナーで操船シミュレーションも体験可能です。
四日市コンビナートの工場夜景については、関連記事「【絶景】四日市のコンビナート夜景スポット11選!行き方や注意点まで解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
四日市港ポートビル周辺の飲食店3選

四日市港ポートビルにはカフェはありますが、がっつりと食事ができる施設はありません。そのため、事前に周辺の飲食店を把握しておきましょう。
今回は、特におすすめの店舗を以下の3つに厳選しました。
- まぐろレストラン
- 四日市ヒモノ食堂
- 肉料理・ステーキTomisu亭
それぞれ、紹介していきます。
1.まぐろレストラン
「まぐろレストラン」は、鮮度抜群のまぐろ料理を手頃な価格で提供する人気店です。
1960~70年代の四日市まぐろ遠洋漁業基地の漁師向け食堂から始まり、現在は観光客も訪れる名物店に発展しました。
まぐろ以外にも海鮮メニューが充実し、からあげ定食やとんてき定食も提供しているため幅広い客層に対応しています。
詳細は、関連記事「四日市「まぐろレストラン」必食の海鮮丼を大公開!地元の常連客がこっそり教える絶品メニューも」も参考にしてください。
住所 | 三重県四日市市富双二丁目1番15 |
四日市港ポートビルからのアクセス | 車で約5分 |
営業時間 | 8:00〜20:00 |
定休日 | 1月1日 |
電話番号 | 059-365-6064 |
公式サイト | https://www.maguro-restaurant.co.jp/ |
2.四日市ヒモノ食堂
ヒモノ食堂は四日市港の干物専門店です。
昭和11年創業の老舗は、新鮮な魚を秘伝の技で干し上げる本格的な干物料理を提供しています。
店内には熟練の焼き手による絶妙な火加減で仕上げられた香ばしい干物の香りが漂い、地元だけでなく遠方からもリピーターが絶えません。
東海地方に3店舗ありますが、四日市港ポートビルから最も近いのは四日市にある本店です。
住所 | 三重県四日市市富双町2-1-30 |
四日市港ポートビルからのアクセス | 車で約5分 |
営業時間 | 平日 7:00~19:00(L.O18:30) 土・日 7:00~20:00(L.O19:30) |
定休日 | 年末年始 |
電話番号 | 059-365-3123 |
公式サイト | https://himono-syokudo.com/ |
3.肉料理・ステーキTomisu亭
「Tomisu亭」は精肉店直営の本格肉料理をリーズナブルに味わえるお店です。
社長自らが厳選した上質な枝肉を店舗併設の自社工場で加工しており、流通コストを削減することで、高品質な肉を市場価格より大幅に安く提供しています。
メニューは厚切りステーキからハンバーグ、カツなど幅広く、どれも肉の旨みが際立つ逸品です。
住所 | 三重県三重郡川越町大字豊田183-1 |
四日市港ポートビルからのアクセス | 車で約7分 |
営業時間 | 11:00~14:00 17:00~21:30 |
定休日 | 毎週水曜日・第3火曜日 |
電話番号 | 059-364-0129 |
公式サイト | https://www.tomisumeat.com/ |
四日市港ポートビルはゆっくり楽しめる観光スポット

四日市港ポートビルは、展望室からの絶景が楽しめる人気スポットです。それだけでなく、館内には子ども向けの展示やくつろげるカフェもあり、家族連れでも半日ほどゆっくり過ごせます。
時間に余裕がある場合は、展示スペースをのんびり巡りながら、四日市の歴史や港の役割について学んでみるのもおすすめです。
四日市を訪れた際は、ぜひポートビルに立ち寄って、景色とともに地域の魅力をじっくり体感してください。