四日市港ポートビルは、三重県四日市市の臨海部に位置する展望施設で、最上階の「うみてらす14(フォーティーン)」からは、昼と夜で異なる絶景を楽しめます。
広がる空と海、そして幻想的に輝くコンビナートの夜景は、家族でのお出かけやカップルのデートにもぴったりです。
本記事では、ポートビルの見どころをはじめ、港の歴史や周辺スポットまでをわかりやすくご紹介します。
初めて訪れる方にも役立つ内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
四日市港ポートビルとは?展望と歴史が交差するランドマーク
四日市港ポートビルは、四日市港の歴史や現在の姿をわかりやすく学べる施設です。物流拠点としての機能もあわせ持ち、港が果たす役割を見て・知って・感じられる場となっています。
この施設は、四日市港の開港100周年を記念して1999年に建設されました。
高さ100メートル、地上14階建ての建物は四日市を象徴するランドマークとして、市民や観光客に親しまれています。
四日市港ポートビルの展望展示室「うみてらす14」の魅力

展望展示室「うみてらす14」は、三重県最高層の展望施設として四日市の絶景を鑑賞できるスポットです。

ここからは「うみてらす14」について、特に知っていただきたい3つの魅力をお伝えします!
1.昼は鈴鹿山脈からセントレアまで見渡せる

展望室「うみてらす14」からは、臨海工業地帯の壮大な景観や鈴鹿山脈のパノラマが広がります。
快晴の日には、南は知多半島・中部国際空港(セントレア)まで見渡せる大パノラマが広がります。青空と海のコントラストが美しく、写真映えするスポットとしても人気です。
2.夜は四日市の工場夜景を堪能できる

夜になると、四日市コンビナートの工場夜景が広がり、幻想的な光景が目の前に現れます。日本夜景遺産にも登録されており、夜のデートスポットとしてもおすすめです。
窓に映り込みがなく鮮明な写真が撮影できるため、プロのカメラマンも頻繁に訪れています。
なお、平日の開館時間は17:00までのため、夜景を観る場合は21:00まで開館している土日に訪れるようにしましょう。
3.四日市港の歴史や役割を楽しく学べる
四日市港は、明治時代に稲葉三右衛門らの尽力によって整備が進められ、国際貿易港として発展しました。昭和期には石油化学コンビナートの建設が進み、日本有数の工業都市としての地位を確立。
現在も、国内外を結ぶ物流拠点として重要な役割を担っています。
館内には、こうした港の成り立ちや貿易の仕組みをわかりやすく学べる展示がそろっています。

中でも注目は「ナビゲーションシアター」。展望展示室の中央に設けられたこのシアターでは、大型スクリーンと精密な港湾模型を組み合わせた迫力ある映像体験を楽しめます。
四日市港の歴史や現在の機能を立体的に理解できる構成となっており、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容です。
上映時間は以下のとおりで、1回あたり約15分です。
平日の上映時間 | 土日の上映時間 |
---|---|
11:00 | 11:00 |
13:00 | 13:00 |
15:00 | 15:00 |
– | 17:00 |
– | 19:00 |
CAFEPORT12で過ごす|四日市港ポートビルの癒し空間

「CAFEPORT12」は、ポートビル12階に位置する明るく開放的なカフェテラスです。
港と市街地を一望できる窓際の席で、ゆったりとした時間を過ごせます。
ビル内で働く方だけでなく一般の方も利用可能で、リーズナブルな価格設定も魅力的です。
【CAFEPORT12のドリンクメニュー例】
- 焙煎コーヒー(税込み:250円)
- カフェラテ(税込み:250円)
- ドリップコーヒー(税込み:200円)
- ダージリンティー(税込み:150円)
ドリンク類が充実しており、季節の焼菓子も提供されています。
打ち合わせやランチタイムの休憩にも最適な空間で、無料オープンスペースや応接室も併設されているため、ビジネスシーンでの活用も可能です。
四日市港ポートビルの館内フロアガイド

四日市港ポートビルは全14階建てで、展望室や展示室、貸会議室、行政機関などが入る複合施設です
観光で展望展示室「うみてらす14」や館内のカフェを訪れる場合は、1階左手にあるエレベーターから上階へアクセスできます。
各フロアの主な設備は以下のとおりです。
地下1階〜1階|展示室・ATM
1階には、四日市港の歴史や物流の仕組みを紹介する展示室があります。実際に輸出入されている商品の展示や、貿易に関する情報コーナーなど、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容です。
ビデオ映像やパソコンでの情報検索もでき、姉妹都市・シドニー湾の特別展示も見どころのひとつです。
地下1階には、休憩に便利な自動販売機コーナーや、現金の引き出しに使えるATMも設置されています。
2階〜11階|貸会議室と行政機関
中層階には、港湾関連の行政機関や貸会議室が入っています。地域企業の打ち合わせやイベントにも活用されており、ビジネス拠点としての役割も担っているのです。
一般の来館者が訪れるのは展望室のある14階が中心ですが、館内案内図を確認しておくと全体の構成が把握しやすくなります。
四日市港ポートビルからの絶景をさらに楽しむポイント

せっかく展望展示室を訪れるなら、景色が最も美しく見える時間帯や、写真をうまく撮るための工夫も知っておきたいところです。
ここでは、より満喫するためのおすすめ情報をご紹介します。
夕景から夜景への時間帯がおすすめ
夕方から夜にかけての時間帯は、展望展示室「うみてらす14」を訪れるうえで特におすすめです。
西の空が赤く染まりはじめ、やがてコンビナートの灯りがひとつずつ灯る様子は、時間とともに表情を変える幻想的な光景です。
日没から夜景への移り変わりは比較的来館者も少なく、静かに景色を楽しめる狙い目の時間帯。写真撮影にも最適で、空のグラデーションと工場の灯りが重なる一瞬は、四日市ならではの絶景です。
写真撮影は暗幕レンタル&マナーを守ること
展望室では、窓への映り込みを防ぐ暗幕を無料でレンタルできます。三脚の使用も可能なため、本格的な撮影を楽しむことも可能です。
初めての方でも安心して撮影できるよう、館内にはおすすめのアングル紹介もあります。
注意点として、混雑時は譲り合いの気持ちを忘れず、通路を塞がないよう配慮しましょう。ほかの来館者の迷惑とならないよう、マナーを守って撮影を楽しむことが大切です。
四日市港ポートビル周辺の観光スポット3選

ポートビルを訪れた際は、周辺にも立ち寄っておきたい見どころがあります。
ここでは、徒歩や車でアクセスしやすいおすすめの観光スポットを3つご紹介します。
- 霞港公園・シドニー港公園
- コンビナート夜景クルーズ
- ばんこの里会館
順番に見ていきましょう。
霞港公園・シドニー港公園|親子で楽しめる遊び場

ポートビルの目の前に広がる「霞港公園」は、芝生広場や池、滝のトンネルなどが整備された開放的な公園です。滝の裏側を通り抜ける仕掛けや、飛び石で池を渡る遊びが子どもたちに人気です。
隣接する「シドニー港公園」は、姉妹港であるシドニー港との友好を記念して整備された公園。全長15メートルのローラー滑り台やトランポリンなどのアスレチック遊具が充実しています。

両公園は歩道橋「シスパブリッジ」でつながっており、安全に行き来できますよ!
コンビナート夜景クルーズ|海上から眺める幻想的な光景

「四日市コンビナート夜景クルーズ」では、海上から工場夜景を間近に楽しめます。高所から俯瞰する「うみてらす14」とは対照的に、クルーズでは煙突の炎やタンク群を目の前にしながら進む、迫力ある“動く夜景”が魅力です。
船上ならではの視点と、水面に映る灯りが生み出す光景は、写真や映像では伝えきれない臨場感があります。
ポートビルの展望室とは異なるダイナミックな四日市の表情を、ぜひ現地で体感してみてください。
詳細については、関連記事「四日市コンビナート夜景クルーズを楽しみつくす!3つの魅力と全プランの詳細」で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

ばんこの里会館|萬古焼の魅力を体感

四日市の伝統工芸「萬古焼(ばんこやき)」の文化に触れられる「ばんこの里会館」では、展示見学や器の購入、陶芸体験が可能です。
観光とあわせて立ち寄ることで、より深く四日市の魅力を知れること間違いありません。
なお、萬古焼やばんこの里会館については、関連記事「四日市の「萬古焼」が選ばれる3つの理由!歴史・体験・購入・イベント情報まとめ」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

四日市ポートビル周辺のおすすめ飲食店3選

四日市港ポートビルにはカフェはありますが、食事をとれるレストランなどは館内にありません。そのため、訪問前に周辺の飲食店をチェックしておくと安心です。
今回は、立ち寄りやすく評判の良いおすすめの飲食店を3つ厳選しました。
- まぐろレストラン
- 四日市ヒモノ食堂
- 肉料理・ステーキTomisu亭
それぞれの特徴を以下で詳しくご案内します。
1.まぐろレストラン

「まぐろレストラン」は、鮮度抜群のまぐろ料理を手頃な価格で提供している人気店です。
1960~70年代の四日市まぐろ遠洋漁業基地の漁師向け食堂から始まり、現在は観光客も訪れる名物店に発展しました。
まぐろ以外にも海鮮メニューが充実し、からあげ定食やとんてき定食も提供しているため幅広い客層に対応しています。
詳細については、関連記事「四日市「まぐろレストラン」必食の海鮮丼を大公開!地元の常連客がこっそり教える絶品メニューも」も参考にしてください。

2.四日市ヒモノ食堂

まぐろレストランの向かいに位置するヒモノ食堂は四日市の干物専門店です。
昭和11年創業の老舗は、新鮮な魚を秘伝の技で干し上げる本格的な干物料理を提供しています。
店内には熟練の焼き手による絶妙な火加減で仕上げられた香ばしい干物の香りが漂い、地元だけでなく遠方からもリピーターが絶えません。
東海地方に3店舗ありますが、四日市港ポートビルから最も近いのは四日市にある本店です。
ヒモノ食堂については、関連記事「四日市の「ヒモノ食堂」で干物を満喫!人気メニュー・注文方法・口コミまで詳しく解説」で詳しく解説しています。

3.肉料理・ステーキTomisu亭

「Tomisu亭」は精肉店直営の本格肉料理をリーズナブルに味わえるお店です。
社長自らが厳選した上質な枝肉を店舗併設の自社工場で加工しており、流通コストを削減することで、高品質な肉を市場価格より大幅に安く提供しています。
メニューは厚切りステーキからハンバーグ、カツなど幅広く、どれも肉の旨みが際立つ逸品です。
四日市港ポートビルでしか味わえない景色と学びの体験を

四日市港ポートビルは、展望室や展示室を通して、四日市港の魅力を気軽に感じられるスポットです。
周辺にはグルメや公園など立ち寄りやすい場所も多く、あわせて巡れば観光の楽しみがいっそう広がります。
なかでも展望室からの眺望は、写真や映像では伝えきれない迫力があります。「空や海の広がり、コンビナートの光、風の流れ」そのすべては、実際にその場に立ってこそ感じられるものです。

ぜひ足を運んで、四日市港の魅力にふれてみてください!