「四日市で桃太郎といえば…きび団子ではなく、おにぎり」
そんな声が聞こえてくるほど、地元で親しまれているのが『おにぎりの桃太郎』です。
( ̄👅 ̄)ノ四日市市で新生活をはじめた人にぜったいに伝えたいこと☆
— こにゅうどうくん (@Konyudoukun) April 9, 2023
「昼ごはんは桃太郎ね!」って言われたら、それは100%「きびだんご🍡」じゃなく「おにぎり🍙」のことだよん👅 pic.twitter.com/whpxqoIETy
創業は1976年。素朴でどこか懐かしい味わいと、種類豊富なおにぎりで、今もなお多くの市民に愛され続けています。
朝ごはんやランチにはもちろん、予約すればイベントや行楽でのまとめ買いにも対応。観光の合間に立ち寄れば、手軽に地域の味を楽しめます。

この記事では、四日市在住の筆者が『おにぎりの桃太郎』について以下の内容を解説します!
- おにぎりの桃太郎の特徴
- おすすめのおにぎり7選
- 人気のサイドメニュー
- 桃太郎のこだわり
- 各店舗の情報
地元の方はもちろん、観光で訪れる方も、ぜひ一度その美味しさを味わってみてください。
四日市の名物「おにぎりの桃太郎」3つの特徴

「おにぎりの桃太郎」は、他のお店では味わえないユニークな魅力で四日市の人々に愛されています。
地元を代表する名物として、親しまれている特徴は以下の3つです。
- 桃から飛び出す!特大人形がシンボル
- 早朝から営業!通勤前にも立ち寄れる
- 地元のお母さんたちが支える温かな接客
それぞれ解説していきます。
1.桃から飛び出す!特大人形がシンボル
「おにぎりの桃太郎」久保田本店には、地元のランドマーク的存在である巨大な桃太郎人形が登場します。
毎日5回、シンボルタワーから現れる桃太郎の人形は、訪れる人々に驚きと楽しみを提供し、記念撮影スポットとしても人気です。
久しぶりに見れたー!!!#桃太郎 pic.twitter.com/XzQJI8nRus
— りうʚ✡ɞ (@Planetaxriuxm) August 13, 2019
登場時刻は以下のとおりで、2時間ごとに姿を表します。
1回目 8:00 |
2回目 10:00 |
3回目 12:00 |
4回目 15:00 |
5回目 17:00 |
桃太郎人形のユニークなアクションは必見です。ぜひ登場時刻に合わせて足を運び、間近でその迫力をお楽しみください。
2.早朝から営業!通勤前にも立ち寄れる

「おにぎりの桃太郎」は、ほとんどの店舗で朝の7:00から営業しており、朝早くから活動する方にとって頼もしい存在です。
※沖の島店は8:00~、アピタ桑名店は9:00~の営業となります
通勤や通学前に立ち寄るのはもちろん、休日のレジャーや行楽のお供にもぴったりです。店舗によってはイートインスペースがあり、店内でおにぎりや甘味を楽しむモーニングも可能です。
旅行や出張で四日市に訪れて「ビジネスホテルのモーニングでは、少し味気ないな…」と感じる方は、桃太郎のおにぎりを朝食としてご利用してみてください。
3.地元のお母さんたちが支える温かな接客
「おにぎりの桃太郎」では、地元のお母さんたちが中心となり、笑顔と心配りで訪れる人々を迎えています。
親しみやすい接客が特徴で「お母さん企業」として親しまれています。
桃太郎はメニューが豊富でどれを選ぶか迷うかもしれませんが、スタッフが丁寧におすすめを教えてくれるので、初めて訪れる方でも安心です。
三重県の魅力が詰まった味とおもてなしが、旅の疲れをそっと癒してくれます。
「桃太郎」おすすめのおにぎりメニュー7選

「おにぎりの桃太郎」では、20種類以上のおにぎりがずらりと並びます。
※出典:おにぎりの桃太郎_おにぎり図鑑
地元食材を使ったオリジナルメニューから、誰もが好きな定番の味まで多彩にそろっており、どれを選んでも間違いありません。
今回はその中から、特に人気の高い7つを厳選してご紹介します。
- 味
- エビ天むすび
- しぐれ
- 七味キンピラマヨ
- さけ
- 焼たらこ
- 塩むすび
順番に見ていきましょう。
1.人気No.1!鶏の旨みたっぷり「味」

三重県では、炊き込みご飯のことを「味ご飯」と呼ぶ文化があります。
桃太郎の「味」は、そんな郷土の味をおにぎりで気軽に楽しめる人気No.1のメニューです。鶏肉やごぼうなどの具材をふんだんに使い、醤油ベースで炊き上げたご飯は、噛むほどに出汁の風味が広がります。
温かみのある家庭的な味わいで、観光客にもおすすめです。
大好きな桃太郎の“ 味 ”も無事にゲット https://t.co/EAi0TaH9AO pic.twitter.com/MAD1YwlevK
— か ん (@gekiumaham) January 24, 2025
地元の食文化を手軽に楽しめるこのおにぎりは、観光で四日市に訪れた方にもぜひ味わっていただきたい一品です。
2.ぷりっと豪快!「エビ天むすび」

サクサクの衣をまとった大きなエビ天が贅沢に入った「エビ天むすび」。
ご飯のふんわり感とエビのぷりぷり食感のコントラストがたまらない一品です。土日祝のみの数量限定販売で、早い時間に売り切れることもある人気商品。事前予約ならまとめ買いも可能です。
特別感のあるおにぎりを食べたい方は、ぜひチェックしてみてください。
3.地元の味を包んだ甘辛仕立て「しぐれ」

四日市のお隣・桑名市の老舗しぐれ専門店から仕入れた浅利(あさり)のしぐれ煮を使用したおにぎり。
やわらかく炊き上げられた浅利に甘辛のタレがしっかりと絡み、お米との相性も抜群です。噛むたびにじゅわっと旨みが広がり、食べ終わるのが惜しくなるような味わい。
冷めても美味しく、お土産やランチにもぴったりの一品です。
ピリ辛×マヨの絶妙コンビ「七味キンピラマヨ」

「キンピラにマヨネーズ?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、今や桃太郎では定番の人気商品に。
シャキシャキのキンピラごぼうにまろやかなマヨを絡め、仕上げに七味をピリッと効かせたクセになる味わいです。意外性のある組み合わせながら、一度食べれば納得の美味しさ。
世間をちょっとお騒がせしたヒット商品、ぜひお試しください。
5.脂のり抜群!王道メニュー「さけ」

定番の「さけおにぎり」も、桃太郎ではひと味違います。
使用しているのは脂の乗った銀鮭で、自社工場で丁寧に焼き上げたふっくら食感が特徴です。シンプルながら奥深い塩加減がご飯によく合い、幅広い世代に親しまれています。
初めて桃太郎を訪れる方は、まずこの一品から試してみてください。
6. 具材たっぷりで大満足「焼たらこ」

ふっくらと焼き上げたたらこをたっぷり詰め込んだ「焼たらこ」は、たらこ好きにはたまらない一品です。
ほどよい塩加減と、口の中でほぐれるやわらかな食感が特長です。具材がたっぷり入っているため、最後のひと口までたらこの旨味をしっかり楽しめるのも嬉しいポイントです。
7. お米の旨みを堪能するなら「塩むすび」

素材の良さをストレートに味わいたい方におすすめなのが「塩むすび」。
三重県・熊野灘沖の海洋深層水から採取した天然塩を使用しており、お米の旨みをしっかり引き立ててくれます。
ふんわりと握られたご飯の美味しさがダイレクトに感じられ、シンプルながら飽きのこない味わいです。おかずとの相性も抜群です。
おにぎりと一緒に食べたい!桃太郎のサイドメニュー

「おにぎりの桃太郎」では、主役のおにぎりに引けを取らないサイドメニューも評判です。単なる“おまけ”ではなく、どれも丁寧に手づくりされた逸品ばかり。
ここでは、特におすすめの3品を紹介します。
- 職人の技「だし巻き玉子」
- 自家製「カレーうどん」
- 優しい味「おはぎ」
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 職人の技「だし巻き玉子」

熟練の職人が1台の焼き台で一本ずつ丁寧に焼き上げる、桃太郎の「だし巻き玉子」。ひとくち食べれば、やさしい甘さが口いっぱいに広がります。
ふわっとした食感とだしの香りが絶妙で、おにぎりとの相性も抜群です。
店頭でも人気の高い定番サイドメニューですよ。
2. 自家製「カレーうどん」

桃太郎の「カレーうどん」は、3日間かけて仕込むこだわりの一品。とろみのある優しい味わいで、どこか懐かしさを感じさせます。
寒い季節やしっかり食べたい日には特におすすめ。
単品でも満足感があり、おにぎりとのセット注文も人気です。
3. 優しい味「おはぎ」

北海道産の小豆を丁寧に炊き上げ、100%グラニュー糖で仕上げた手作りのおはぎ。甘さ控えめで上品な味わいは、老若男女問わず支持を集めています。
食後の一品やお茶うけにもぴったりです。
なお、おはぎを作るこだわりの製法については、以下の公式動画で紹介されています。
桃太郎のおにぎりに対する4つのこだわり

「おにぎりの桃太郎」が長年にわたり多くの人に親しまれているのは、味に対する徹底したこだわりがあるからです。
ここからは、桃太郎の味を支える4つのポイントを紹介します。
- 地元産ブランド米と水へのこだわり
- お米の旨味を引き出す高火力炊飯
- 蒸らし・塩・水分量まで最適な調整
- 急冷で鮮度と美味しさのキープ
これらの工夫を知ることで、なぜ桃太郎のおにぎりが一口目からおいしいのか、納得できるはずです。
1.地元産ブランド米と水へのこだわり
桃太郎で使われているお米は、三重県産のブランド米「結びの神」。12年かけて三重県が開発した品種で、粘りがあり冷めても甘みが持続するのが特長です。おにぎりとの相性が良く、時間が経っても美味しさが損なわれません。
炊飯に使う水にもこだわり、ミネラル豊富な水を使用。米の風味を引き出し、ふっくらとした炊き上がりを実現しています。
おにぎりにとって欠かせない「米と水」の品質が、桃太郎の味の土台を支えています。
三重県産ブランド米「結びの神」を「桃太郎」で食べて鬼退治!鬼滅の刃に便乗⁉️(笑)。
— すずき英敬(えいけい) (@eikeisuzuki) October 26, 2020
県内16店舗を展開する「おにぎりの桃太郎」。11月から「結びの神」を使ったおにぎりを発売。令和3年中には全店舗で切り替え。「結びの神」は不肖私の命名です。ぜひ皆さん、ご賞味くださいませ‼️ pic.twitter.com/lfx5A0e150
2.お米の旨味を引き出す高火力炊飯
ご飯を美味しく炊き上げるには、火力も重要な要素です。桃太郎では、プロパンガスと高カロリーバーナーを使って一気に炊き上げています。
これにより、米一粒一粒にしっかり熱が入り、ふっくらとした仕上がりになります。旨味をしっかり閉じ込めたご飯が、おにぎりの味わいをより深くしています。
3.蒸らし・塩・水分量まで最適な調整
炊き上げたご飯は、約20分間の蒸らし工程を経た後、攪拌ホッパーでムラなくかき混ぜられます。このひと手間で余分な水分が飛び、ちょうどよいしっとり感に仕上がります。
さらに、塩には尾鷲市の海洋深層水から作られた天然塩を使用。ミネラル豊富な塩が米をやさしく包み込み、おにぎりとして理想的なコンディションを整えています。
4.急冷で鮮度と美味しさのキープ
炊きたてのご飯は「シャリクーラー」と呼ばれる冷却装置で素早く冷やされます。この急冷工程により、炊きたての風味を逃すことなく閉じ込めることができます。
冷めても固くならず、美味しさが持続するため、持ち帰りやお弁当にもぴったりです。また、冷ご飯は血糖値の上昇がゆるやかになりやすいため、ダイエット中の方にも好評ですよ。
「おにぎりの桃太郎」の店舗情報

桃太郎は、四日市市内を中心に16店舗を展開しています。
その中でも、とくにおすすめなのが「沖の島店」です。桃太郎で唯一の手むすび店で、注文を受けてから、その場でおにぎりを握ってくれます。
皆さんご存知の「おにぎりの桃太郎」🍙
— らくよか編集長@三重県四日市を全力PR (@rakuyoka) April 16, 2025
沖ノ島店 だけはちょっと特別で…
注文を受けてから、ひとつひとつ手むすびで出来たてのおにぎりが提供されます☺️
あったかくてフワフワで、おすすめですよ!#四日市グルメ pic.twitter.com/QVhsTXVOaS
電車での観光でしたら、近鉄四日市駅の付近にある「エスカーラ店」や「諏訪店」を利用すると移動がスムーズです。
四日市の1番街商店街に来たので、軽めな昼食として久々におにぎりの桃太郎へ🍑
— ussie(うっしー)@美し国三重 (@ussie_dotboy) July 6, 2024
ロールととりカラをテイクアウト🍙
意外な伏兵で、うどんも美味なんですよね✨ pic.twitter.com/9KMvDRLV80
全店舗でおにぎりの持ち帰りが可能で、一部店舗にはイートインスペースもあります。
各店舗の詳細は、以下のとおりです。
営業時間や定休日は変更となる場合がございますので、来店前に公式ホームページ、または各店舗に直接ご確認ください。
「おにぎりの桃太郎」に関するよくある質問

ここからは、おにぎりの桃太郎に関するよくある質問にお答えしていきます。
-
店名の由来は?
-
「おにぎりの桃太郎」という店名の由来は、創業者の勘違いから生まれたものです。
先代の社長である上田輝一さんは、桃太郎が鬼退治に持っていたのは「きびだんご」ではなく「おにぎり」だと誤解してしまい、そのまま店名にしたとされています。
-
創業のきっかけは?
-
上田輝一さんが22歳のときに、経営のヒントを掴むため単身渡米し、現地でドライブインやハンバーガーショップに感銘を受けたことにあります。
アメリカのファーストフード文化に触れ、「日本のファーストフードはおにぎりだ」と直感。帰国後に、営業していた寿司店の玄関横で「おにぎりの桃太郎」を始めたのが出発点です。
-
現在の社長はどんな人?
-
桃太郎の社長は、二代目の上田耕平さん。
彼は「社員の幸せを創り、お客様に喜ばれ感謝される」ことに重きを置いており、地域に根ざした企業文化を大切にしています。おにぎりの桃太郎は「お母さん企業」として知られ、女性を中心としたスタッフが多く、親しみやすい接客が特徴です。
四日市に来たら「おにぎりの桃太郎」で地元の味を体験しよう

三重県四日市市で長年親しまれている「おにぎりの桃太郎」。
一口食べれば、ふんわり握られたご飯と素材のうまみが広がり、その素朴ながら奥深い味わいに心がほどけていきます。
おにぎりはもちろん、カレーうどんやだし巻き玉子などのサイドメニューも充実。

朝ごはん、ランチ、差し入れやイベント利用まで、さまざまなシーンで活躍してくれますよ!
四日市を訪れた際には、地元の人々に愛され続ける「桃太郎のおにぎり」をぜひ味わってみてください。きっとあなたも、ファンの一人になるはずです。